「知」の力を世界へ、未来へ

私は、大学及び大学院では工学を専攻し、電機メーカーの知的財産部でキャリアをスタートしました。

以降、20年近くあらゆる知的財産法務に従事してまいりましたが、その半ばほどのタイミングで中国に渡り、規模の大小を問わず、優れた技術やコンテンツに誇りをもって海外に進出する多くの日本企業をサポートさせて頂く中で、１つの明確な志が立ちました。

それは、１つの製品、ビジネスを生み出し、世に出すために、国境を越えて日本人と現地の人たち―どれほど多くの人々の「知」と「心」がそれを支えているのかに思いを致し、世界で挑戦する気概を持つ企業をサポートし、産業の発展に貢献していきたいというものです。

「失われた30年」と言われるこの期間の中で、文字通り失った、あるいは、手放されてきたものも、きっと数多くある一方で、その陰で大切にはぐくまれてきた日本の「知」の力は、今も、そしてこれからもなお、グローバルに輝きを放ち得るものであると確信しています。

私はこれからも、そのような「知」の力をもって、国内外で勝負しようとする企業を全力でサポートしてまいります。 プロダクトは緻密かつ丁寧、質実剛健に、そして、コミュニケーションは伴走仲間として温かく親しみやすく、をモットーに、情熱の火を絶やさず、研鑽を重ねていく所存です。これからも一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2025年1月