毎年寄稿しております「中国年鑑」の「知的財産権」のコーナーに今年も寄稿させて頂きました。今回は、2024年度の主要トピックとして、①データの知的財産権保護制度の加速、②生成AI関連法制・法運用の動き、③知財分野における司法体制改革の成果と課題-3大都市知財法院設立10周年・最高人民法院知財法廷設立5周年-を取り上げ、それぞれ、2024年度の公開資料や裁判例等に基づき解説し、論評を加えております。
②の生成AIに関しては、AI法制元年というべき2023年に続いて2024年度も、AI関連トピックが複数の法域にわたり大きな注目を集め、本稿では広州インターネット法院のウルトラマン事件判決を取り上げましたが、その後もAIをめぐる様々な論点に関する裁判例が続々出ており、今年も引き続き要注目です。
なお、6月29日には、刊行記念として、科学ジャーナリストの倉澤治雄氏と京都外国語大学の土屋貴裕教授がご講演されるとのことです。