この度、元トヨタ知的財産部部長の青山高美氏を講師としてお招きして、「元トヨタ知財部長が見た日本の知財の50年~これからの知財人に伝えたいこと~」をテーマにセミナーを開催させて頂く運びとなりました。
参加費は無料で、知財業務に携わっている方であれば、企業の方でも、特許事務所や法律事務所の方でもご参加いただけます。
講師の青山先生が企業知財の最前線に立ち始めたのは、ちょうど、日本が高度経済成長期を経て「ジャパン・アズ・ナンバー1」と言われたころ。しかし、同時に、安くて質の良い製品で欧米企業を凌駕していった多くの日本企業が、最も知財係争で苦労した時代かもしれません。そのような時代に、トヨタ知財はどのような経験を経て、どのように進化を遂げていったのでしょうか。本講演では、講師がトヨタ知財で実際に対応したいくつかの大きな訴訟から何を学びとり、どのように知財戦略と体制構築の「カイゼン」を重ねていったのかを、当時の生の実体験に基づく具体的なエピソードを交えながらお話頂きます。
また、「競争」から「共創」へ、日本企業の知財戦略もパラダイムシフトしつつある中でも、なお知財業務の基本中の基本である、「質の良い特許」、「強い特許」を取るとはどういうことなのか、講師が顧問として携わったある大型特許訴訟の事例に基づき、具体的にご説明頂きます。
知財の仕事は、ある意味「黒子」であり、時としてやりがいが見えにくくなることもあるかもしれません。しかし、日本の知財の黎明期から、会社の命運にかかわる数々の試練を乗り越えてきた大先輩のパワーに触れれば、きっと、知財の仕事をもっと好きになるはず!
■概要
日 時:2025年6月6日(金)15:00〜16:30(開場 14:45〜)
講 師:元トヨタ知的財産部部長 青山高美 氏
会 場:JR東京駅近くの会議室(場所の詳細は、下記フォームにてご回答頂いたメールアドレス宛に、当日資料の送付とあわせてお知らせ致します。)
参加費:無料
主 催:本橋IP法律事務所
■講師 青山 高美氏
1968 年 名古屋大学大学院工学研究科修了。同年、トヨタ自動車株式会社入社。
同知的財産部部長を経て、トヨタテクノサービス代表取締役社長ほか、各社の役員や顧問に加え、名城大学法科大学院法務研究科教授、名古屋市立大学理事(非常勤)等を歴任。
50年以上、様々な立場から知的財産業務や経営に携わり、多くの後進の指導にあたる。
■主催者からひとこと
講師の青山先生とは、顧問を務められていた、ある企業様の中国訴訟の対応でのご縁でした。その時、青山先生のお人柄に大変感銘を受けたため、先生がどのような道を歩んでこられたのかぜひお話をお聞きしたいと、昨年、名古屋まで行ってきたのですが、すっかりそのパワーに圧倒されて、一緒に行った友人と、しばらく放心状態だったのを覚えています。
お話の内容も、私が昔、大好きだったNHKの「プロジェクトX」のようでとても面白かったのですが、何よりも、「やっぱり知財の仕事が好きだと思えたし、とても力が湧いた!!」という感動が忘れられず、どうにか、ほかの知財に携わる方たちに直接聞いて頂きたいと思い、先生にお願いして企画しました。企業の方でも特許事務所の方でも、垣根を作らず、これからの知財を担う方に広くお聞き頂けましたら、そして、さらに元気になって頂けましたら大変幸いです。 本橋たえ子
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